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小野 善康

憲法I・II、公法演習I、公法総合演習、司法制度概論・法情報調査

プロフィール

1940年東京生。北海道大学大学院法学研究科博士課程退学後、同助手、北海学園北見大学助教授、岩手大学人文社会科学部助教授、同教授を経て、2005年北海学園大学法科大学院教授。

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写真:小野 善康

■講義のねらい・特徴的な取り組み

憲法I

この科目の講義のねらいは、日本国憲法の統治のしくみを理解していただくことです。
この科目で重要なことは、統治機構に関する憲法の規定(一例をあげれば、国会が唯一の立法機関であると規定する憲法41条)を、いつでも、日本国憲法の基本原理である国民主権原理および人権尊重の原理と関連させて理解することですが、院生にとって、これはなかなか困難です。
そこで、授業では、予習を重視し、予め配布する講義概要の中に設問を設けておいて、授業の中で院生が学んできたことを発表してもらい理解の正確さ、理解の深さを確かめながら授業を進めています。

憲法II

この科目の講義のねらいは、日本国憲法における人権保障についての理解を深めていただくことです。
重要な項目(表現の自由、信教の自由など)ごとに、現在の理論(学説)の状況を説明したうえで、重要な判例を解説する形で授業を進めています。
人権規定については、具体的事案のなかで、憲法規定がもっている潜在的な力が発揮されることが多いので、人権の授業では判例を重視しています。

公法演習I

この科目の授業のねらいは、院生に憲法解釈の力をつけてもらうことです。
法曹になるためには、解釈の技術を身につけなければならない。憲法についてもそうであって、2年次のこの科目では、法曹として必要な憲法解釈のテクニックを身につけていただくことに力を注いでいます。
この科目では、具体的な事案(判例)を素材にして、比較考量の仕方、違憲審査基準の設定が適切であるかどうか等について、学説をふまえながら検討を加えています。
一つの事案の一審・控訴審・最高裁判決を取り上げたり、類似している2つの最高裁判決を取り上げたりすることによって、院生が一つの事案(または、類似の事案)を多角的に考察する力を養成したいと考えています。

公法総合演習

この科目の授業のねらいは、憲法が関わる実際の事案を解決する能力を養成することです。
授業では、憲法問題を含む案件を予め提示しておいて、院生が一応の解決案(解答)を用意したうえで授業に出ていただくことにしています。
院生が日本社会に起こっている現実の問題に関心をもつことも重要なので、近年の憲法学界で関心をもたれているテーマを素材にするよう努めています。

■本学で法曹を目指す学生へ

本学でどのようなことを学んで欲しいかということについて言えば、それは、ただ一つ、法解釈の技術をしっかり身につけて欲しいということに尽きます。その目標を達するには、おそらく、授業を大事にすること、予習をていねいにやることだと思います。
このような法曹に育って欲しいという願いをひとこと言わせていただきたい。現行憲法の潜在的可能性に一層の期待を抱いている憲法研究者の一人として、平和憲法を大切にする法曹、人権感覚豊かな法曹に育って欲しいと思っています。